裏主人公・林秀太――映画「バニラボーイ Tomorrow is Another DAY」
こんばんは。おひさしぶりです。
バニラボーイ、ついに公開されましたね。さっそく見にいきました!
ネタバレをガンガンぶちこみつつ、感想やさらっとした考察を書いていきます。記憶がおぼろげなところもありますが、ご了承ください。
公式サイトはこちら(映画『バニラボーイ トゥモロー・イズ・アナザー・デイ』オフィシャルサイト)です!
ではではさっそく。
まだ2回しか見ていないですが、わたしが今一番言いたいのは「林秀太は裏主人公で、バニボは林の物語でもあるんじゃないか!?」ということです。
物語は、一人の男の子が「君はヒーローなんだ」と室長に言われ、頭を優しくぽんぽんと撫でられたところから始まりました。その場面がすぐに終わると時間軸は現在、高校1年生の太田が登校する場面へ。
そして太田の自己紹介、林、松永の紹介へ…と進んでいきます。特に不自然なことはありません。
が!
ここで立ち止まって設定を思い出してみます。
太田は「バカフライ・エフェクト」なる特殊能力の持ち主ですが、そのことを知りません。冒頭場面が短く、現在の太田は登場後にすぐ自己紹介をし、そして「この話の主人公らしい」というメタ的説明で自身の立ち位置を固定しました。そのため、冒頭の子は太田かなぁ、なんて勘違いをしていましたが、あり得ないんですよね。
もし太田が「君はヒーローなんだ」と言われていたら、自分自身の能力を知らないという設定に矛盾が生じてしまいますから…。
話が進んでいくと明かされるのですが、実は冒頭の男の子は幼少期の林なんです。言われてみれば、服装がシャツにベストといかにも勉強ができそうな男の子のものでした。逆に幼少期の松永はTシャツに短パンと、溌溂として運動が得意そうな雰囲気です。
「ヒーロー」は林、そして松永のことだったんですね。
じゃあ、なんでこの記事は「林秀太の物語」と書いているかというと、単純に冒頭に幼少期の林しか出てこなかったから。決して北斗担だからではありません!笑
物語の始まりって大事なんですよね。小説は最初に物語の全てが詰まっている、なんて言われることもあります。新聞の記事なども、最初の段落やリード文に記事のエッセンスは詰まっています。そうなると、映画の冒頭場面もかなり大事になってくるんじゃないかと思うのです。
そこで、バニラボーイの冒頭を考えてみると……、ということなんです。もちろん主人公は太田で物語の本筋は太田の成長(と言うのが正しいのかなぁ)なのですが、裏主人公は林になるんじゃないかと思ったわけです。
もし、林が裏主人公じゃないならわざわざ冒頭にあのシーンを入れる必要性はないし、物語の途中で太田とケンカをさせる必要性もないはず。林の心情って、きっと細かく見ていけばちゃんと描かれている気がするんです。
話が広がってまとめきれない気がするので、また次の機会があればもっとちゃんと考えていろいろ書きたいところですが、たとえば沖縄で太田が「三井さんとキスしたい!」とはしゃぐ中、「俺の気持ちも知らないで」とこぼすシーン。
物語の最初のほうで室長が彼らを「かわいそうな子どもたちだ。こうして監視されていて、普通の恋もできない」と評していました…たしか。あと、林が言っていた「(林と松永の人生は)太田を守るための人生なんだよ」ということ。二つを合わせて考えると、能力保持者の太田はもちろんのこと、そんな彼を隣で守る林と松永も、きっと普通の恋をできないんですよね。
はしゃいでいた時は何も知らなかった太田の無邪気さに林はその時少しだけイラっとしてしまったのかな、などと思いました。過去の林に思いを馳せる…。笑
きっと他にもいろんな切れ端があると思うので、次見に行くときはもっと注意深く見てきます。覚えていられるといいなぁ~…。笑
というか、林のことに限らず全体的にもっとちゃんと見て、いろんな切れ端つないでさまざまな見方ができればいいな~と思います!
特殊能力によって人生を左右される太田、そしてそんな太田に人生を左右される林と松永(3人のことをこう形容していいのか不安ではありますが…)。
一蓮托生の感があってグッときてしまいます。これは言いすぎかな…? でも、自分自身の能力を太田が知った世界では、熱い友情を超えたものがきっと3人の間には生まれるんだろうなぁ、なんて想像してしまいました。
うううう、やっぱり続きが見たい!終わり方も続きがありそうな感じでしたし、今度はぜひ松永のこともクローズアップしてほしいなぁとか、夢ばかりが膨らみます。
というより、太田や林、松永の過去をもっと知りたいです。3人が小学3年生のときに出会って、高校1年生になるまでどんな道を歩んできたのかすごく気になります。
この先のことも……!
考察のようなものをざーっと書いてきましたが、まず単純に自担が映画主演ということがめちゃくちゃ胸熱です。銀幕の中でメインで見られることに本当に感謝。デビューしていないのに、ほんとう、ありがたいです。
本編はクスッと笑えてとにかく3人がかわいくて、かっこよくて、ほっこりした気持ちになれました。
太田が真っすぐ純情でかわいい!ウインクをする林がセクシー!麻酔銃よけまくるところとか、優しいところとか見せる松永の爆モテ感!
3人、そして丘サーファー部5人(と女子マネ2人)の日常、もっと見てみたいなぁ。すごく和みそうだなぁ。
でもすごくツボだったのは、クラスメイトの女子3人のさながらジャニヲタなセリフとテンションです。笑 「松永くんでご飯3杯食べられる~~♡♡♡」とか、「林くんんんどぅふふふふ」とか…自分の鏡かと………_(:3 」∠)_
とまぁ、こんな感じで笑えるところがたくさん転がってるので、バニボおすすめです!ぜひぜひ一度、足を運んでみてください~!
まだ見にいくつもりなので、また感想ブログを更新したらすいません。笑
ではでは。